ねこぐらし。

2024年7月よりねこぐらし。新シリーズ『おもてなしロワイヤル』発売中!!
その他過去作品もDLsiteサマーセールにて期間限定で最大50%OFF‼️


おもてなしロワイヤルとは

猫鳴館に溜まった穢れを依代と共に流し祓う
10年に一度の祝祭……『九魂祭』
今年は、その中でもひときわ盛大な
イベントが行われようとしていました。
それは……
第壱回『おもてなしロワイヤル』!
猫神様に集められし
七人の猫娘たちによって、
おもてなしの最高峰を決める
大会が開催されます!

競技種目は……、
  • 1. 耳かき
  • 2. お耳オイルマッサージ
  • 3. ヘッドマッサージ
  • 4. 癒しの囁き(耳元トーク)
  • 5. お部屋で足湯
  • 6. 添い寝(寝かしつけ)

ただし、採点の基準は
“施術のレベル”だけではなく、

「いかにお客様の心を癒すことができたか…」

ご主人(ユーザー)の皆様方は、
技術力だけではなく、合間に繰り広げられる
“至極のトーク内容”も踏まえて、
ご採点くださいませ。
おもてなしロワイヤル 猫神様の口上 私が選んだ七人の可愛い猫娘たち。 これから開かれるのは、九魂祭の中でもひときわ大きなお祭り…… 『第壱回おもてなしロワイヤル』です。 日頃、猫鳴館で培ったおもてなしの技を思う存分、発揮しなさい。 他の六名を抑え、お客様の賛辞を最もたくさん頂いた者には、 “おもてなし女王猫”の称号を与えましょう。 そして… お客様から人気のない猫娘は次回から出場することは許されません。 さあ、勝っても負けても恨みっこなし。 今ここに、おもてなしの戦いの火蓋が切って落とされます。

キャラクター / Character

ムービー / Movie


あらすじ / Story

〜猫神様よりご挨拶〜 ようこそおいでくださいました。 ここはあの世とこの世の狭間にある旅館、猫鳴館。 およそ500年もの歴史ある由緒正しき温泉宿でございます。 ここに来られるお客様には、行き場のない生き物の魂、神様と崇められるお得意様もいらっしゃいますが、分け隔てなく、最高のおもてなしをするのが私たち猫娘の務め。 ですが… どうやら貴方様は、生きながらにして、こちらの世界に迷い込んで来られたご様子。 つまるところ、伝統ある猫鳴館の祝祭「九魂祭」のマレビトとして選ばれたのでございます。 これより、当旅館の猫娘たちが長い時を掛けまして『おもてなし』をさせて頂きます。 その中から最もお気に召した一名を決めて頂き、その娘と共に現世にお帰り下さい。 「九魂祭」とは、それだけのお祭りでございます。 今はまだ、この世界に来られた反動で記憶が曖昧かもしれませんが、ひとまずは、頭の片隅に覚えて下さっていれば結構でございます。 それでは、可憐、妖艶、誠実、静謐、絢爛にして雅やかなる猫娘たちの一流のおもてなし、心ゆくまでご堪能くださいませ。 【猫鳴館の九カ条】 この猫鳴館には、猫娘が必ず守らなければならない九カ条がございます。 もし、この規律を破る猫娘がおりましたら、遠慮なく教えてくださいませ。 もしかすると、現世で貴方様にお会いしている可能性もありますゆえ…
  • 1. 前世の名・記憶を他の者に明かさないこと。
  • 2. お客様には好意を抱かないこと。
  • 3. マタタビに触れる際は猫神の承認を得ること。
  • 4. お客様とはいかなる時も添い寝をしないこと。
  • 5. 他の猫娘とは仲良くすること。
  • 6. お客様には平等に接すること。
  • 7. お客様に触れる道具の手入れは欠かさないこと。
  • 8. 九魂祭に指名された猫娘は、必ず参加すること。
  • 9. 猫神の命令には必ず従うこと。

キャラクター / Character

序章 / Prologue

  • 序章〜ミケ猫少女と鈴のオト〜
    主人公は幼い頃に身体が弱く、都会の喧騒を離れて、田舎暮らしの祖父の家に暮らしながら、近くの病院で療養を余儀なくされていた。 祖父はとても世話好きで、野良猫を見つけては大切に育てていた。どこにいても居場所がわかるように、猫には鈴を付ける習慣があり、それがきっかけで主人公もネコ好きとなる。 病室の窓から見える景色はとても穏やかで、夜になると、どこか遠くで聞こえる鈴の音が、とても心地よく、日々、身体が癒やされていくのを感じていた。 ある日、よく病室に遊びに来る女の子と、ある事がきっかけで仲良くなることに。
どうやら彼女は、お父さんがこの病院のお医者さんということもあり、よく遊びに来るようで、主人公のお見舞いに毎日来る、という約束を交わしてくれた。 いつも溢れんばかりの笑顔で話しかけてくれる彼女に、元気をもらう日々が過ぎていく中、ある時を境に、彼女は二度と病室には遊びに来なくなった…。
彼女がなぜ、来なくなったのか…。
それはいずれ知ることになるのだが…。 理由がわからずになんとも言えない感情を味わう主人公。
生まれて初めて恋心が芽生えた瞬間だった。 その後、主人公は身体も癒え、心のどこかであの笑顔を感じながら、家族のいる都会へ戻り、普通の学生生活を過ごすことになる。
そして、いつしか幼き頃に感じた想いも、だんだんと薄れていった…。 今年の夏、祖父が他界。
お葬式に参列するために、久しぶりに祖父の家を訪れる。
幼い頃の祖父との思い出、そして、あの笑顔の残り香を感じたその夜、懐かしい鈴の音に誘われ、野良猫の後を付けていくと、そこには…。 〜つづく〜
  • 序章〜シロ猫の場合〜
    私が5歳の頃、身体が弱かったお兄ちゃん(リスナー)は、お爺ちゃんの家に暮らしながら、近くの病院で療養していたので、お父さん、そして私(妹)とは離れ離れに暮らしていた…。
けれど、5年もの歳月が経って、やっと病気も治り、実家であるこの家に戻ってくることになったの…。 私が生まれてすぐ、お母さんが病気で亡くなったこともあって、お兄ちゃんはお母さんの代わりとしても、すごく可愛がってくれた…。
幼い頃の記憶はあまりなかったけど、お父さんが撮ってくれた写真を見る度に、いつもお兄ちゃんが自分の手をギュっと握ってくれている写真しかなくて、その感覚も微かに感じながら、ただただお兄ちゃんの愛情を感じずにはいられなかった。 私が10歳の頃、やっと家に戻ってきてくれて…。
写真の頃よりも、ちょっと凛々しく、大きくなったお兄ちゃん。
ずっと寂しかったし、最初は泣きじゃくったけど、家族って不思議。
気づいたら大好きなお兄ちゃんと自然と楽しく、日常を過ごしていた。ずっと憧れだったお兄ちゃんは、どこまでも優しくて、カッコよくて。けど、離れていたせいか、どこかお兄ちゃんというか、憧れの男性像っていうのかな…。
幸せな時間が過ぎていきました。
けど…。 せっかく。お父さんとお兄ちゃんと楽しいハイキングに出かけたのに、私がハシャギ過ぎちゃって、ごめんなさい…。
まさか、こんなことになるなんて…。
 私はシロ猫、猫鳴館で働いてるから、安心してね、お兄ちゃん…。 〜つづく〜
  • 序章〜クロ猫の場合〜
    主人公(リスナー)と出会ったのは幼稚園の頃。
昔、アイツは身体が弱かったこともあって、みんなが外で元気に遊んでても、部屋の隅っこで折り紙とか折ってるような子で。
私、昔からそういうのほっとけないタチだったから、たまに一緒に折り紙しながら遊んでたっけ。“折り紙の上手な子”って言うのが、最初の第一印象。 小学校に上がってから、病気で田舎に引っ越したっていう噂を聞いて、なんかずっと気になってた…。たまに、ふと笑ったアイツの顔を思い出したりしちゃって、今思えば、あの時からずっと好きだったんだろうな…。 中学の入学式の日に、シレッと隣に座ってたときは、何て言うんだろ…、心臓が口から飛び出しそうって感じで、それを隠そうと必死に出た言葉が、「あっ、折り紙王子っ!!」ていう…。思い出しただけでも恥ずかしくなる。笑
けど、ホント病気が治って良かった…。 学生生活が進むにつれ、気がついたらお互いの家を行き来する仲になって、家族同士も仲良くなっていったんだけど、中2の夏…、アイツの妹さんが事故で亡くなってからは、学校にもあまり来なくなって…。
どれだけ辛かったのか、想像もつかなかったけど、私はとりあえずアイツの近くにいてあげたくて、毎日家に課題とか届けに行ってたっけ…。 そのおかげもあってか、中3になってからは、アイツも学校に来るようになって、段々と、あの笑顔も戻ってきて。
そしたら急に、「お礼に美術館にいっしょに行きませんか?」って、ドラマじゃないんだから…。けど、昨夜は高揚して寝れなくて、ずっと服選んでたなぁ。
馬鹿みたい。笑 あーあ…、また悲しませちゃうな…。
デートに誘ったこと、後悔しないでほしい…
私は凄く嬉しかったんだよ?
けど、あの小さい子は助かったみたいだし…まぁいっか…。
 私はクロ猫。
とりあえず「猫鳴館」でみんなと楽しく働いてるから、キミは絶対幸せになるんだよ…。 〜つづく〜
  • 序章〜シャム猫の場合〜
    私、昔から面倒くさがり屋で、高校卒業するまでは習い事も、部活動も、全然長く続かなかったの…。けどね、こう見えて勉強だけは出来たのよー♡
まっ、そんな話はいっかぁ。笑 初めて長続きしたのが、大学生の時から始めたアルバイト。
ペットショップでワンちゃんや猫ちゃんとじゃれてるだけで、素敵な飼い主様がたくさん来てくれてね、店長も優しいし、お客様も優しくしてくれるし、こんな幸せなバイトあるんだぁ〜って。
なぜか、私の周りには優しい男性の方々ばかりなのです♡ キミ(主人公)と出会ったのは、そんな時だったっけ…。
私になんか目もくれず、高校3年生だったキミは毎日お店のショーウィンドでボーッと子猫ちゃんを眺めてて…。
そんなキミが、どことなく捨て猫みたいに見えちゃって、なんかほっとけなくってね。あの時、私が声をかけていなかったら、一緒に働くこともなかったかも。 最初はさ、バイト中なのにキミはどこか私を避けてるみたいで、話しかけても無理矢理に笑顔を作っててさ…。もー、本当バレバレなの。笑
今だから言うけど、私から男性に話しかけるなんて、めったにしないんだからねっ! だけど私は…、キミが休憩中に、寂しげに窓の外を見てる横顔が好きだった…。
なんか、寂しいのは私だけじゃないんだって、言われているような気がして、一人じゃないって、支えられてるようで…。
私にとって、あの2人っきりのバイトの休憩室の時間が、人生で一番居心地が良い場所でした。 キミが働きだして1年位経った頃かな…。
キミも下手くそな作り笑いをしなくなって、お互い少しずつ色々話すようになった時、思い切って、なんでバイトを始めた時、私を避けていたかを聞いたよね? 「なぜか…僕が好きになった女性は、亡くなってしまうんだ…」 今思うと…、聞かなきゃよかったかな…。
けど、その話を聞いてからのキミとの生活は、なんか探偵ごっこみたいで楽しかったよ♡
ホントめんどくさいこと嫌いなのに、気がついたらこんなことに巻き込まれちゃって。笑 どうせこの世にいてもすることもなかったし、キミのためならまぁ、いいんだけどねー♡
 私はシャム猫。
他の猫娘ちゃんたちと、毎日楽しくやってます。
猫鳴館にキミがくるまで、だらけながらテキトーに頑張るねっ♡
 あとね…、もう少しで「猫鳴館」の秘密が、わかりそうです…。 〜つづく〜
  • 序章〜ベンガル猫の場合〜
    彼(主人公)の家族と、私の家族はご近所さんということもあって、昔から家族ぐるみの付き合いでね…
まだ、彼や妹ちゃんが生まれる前から、彼のご両親にすごく可愛がってもらってたの。 自分の両親をバカにしているわけじゃないけど、彼の両親は私にとってはホント理想の夫婦像で、おじさんはいつもニコニコしてて、何をするにも優しくて。おばさんにいたっては、普通の人とどこか違う匂いというか、すごく清楚で、気品があって、佇まいもどこか凛としていてね、実の子供のように接してくれてた…。
お母さんからは、どこか由緒ある神社の名家出身らしい、って聞いたことがあるけど、私にとっては今も理想の女性なんだぁ…。 私が7歳の頃に彼が生まれて、それからずっと彼を弟のように思っててね、小さい頃は身体が弱い子だったけど、二人で話すときはホントよく笑ってたんだよ?笑
私が子供扱いすると決まって不貞腐れてたけど、小さい頃から彼は強い子だった…。 おばさんにあんな事があって亡くなったときも、私は泣きじゃくってたのに、彼は私の手をギュっと握って、唇を噛み締めたままずっと涙を堪えてて…。
今思うと、どっちが支えてるかわかんなかったな…。 その後、父親の仕事の都合で、私は家族と引っ越しちゃったから疎遠にはなったんだけど…、彼が入院したこと、その後、妹ちゃんが亡くなったこともお母さんから聞いてはいたから、ずっと心配してたんだよね。。 まさか、その後こうなるとはね…。私の想像した通りだったよ…。
今こうやって、キミの高校の新任教師として教壇に立ってるのは、運命の巡り合わせっていうのかな…。初めて担当するクラスにキミがいるなんて思うわけないし。笑
実は、キミにはまだ伝えてないんだけどさ、引っ越した後もずっとおばさんの事が忘れられなくて、大学に入ってから色々調べてみたの。 おばさんの死因… あれは間違いなく、儀式的なものだったから…。 〜つづく〜
  • 序章〜ペルシャ猫の場合〜
    パパはイギリス人でママは日本人。
ワタシは、素敵な両親から生まれた子なの…。 パパはね、貴族の家系。すごいでショ?笑
お仕事はイギリスでも有名な大学の教授さん。何をしてるかはよくわからないけど、宗教学?を研究しているエライ人でネ、ワタシはパパみたいな人と結婚するのが夢なのデス! ワタシは小さい頃から乳母や家庭教師に厳しくしつけられたのもあって、自分で言うのも何だけど、素敵な女性。とびきりのネ!笑
大きなお家に、何不自由のない生活。素敵なトモダチに囲まれて、ホント幸せな毎日…。 普通の人は羨ましいと思うのかな…。きっと思うんでしょうネ。 ワタシはそれが、ずっと嫌だった…。 パパとは、生まれてからほとんど会話はないし、ママはずっとパパの言いなりだし…。 パブリック・スクールに通い始めた頃、そんなパパが、急に「日本語を勉強しなさい!」って言ってきて…。すごく怖かったけど、初めて目を見て話してくれたようで、嬉しかったの。 2年ぐらい経った頃かな。パパのお仕事の都合で日本に移住することになって。あっ、そういうことかって思って!
実はここだけの話、日本のアニメーションを人目を盗んでずっと見てたカラ、じっちゃんの名にかけて日本語は完璧。笑 だけどネ…。 パパから、日本のとあるハイスクールに転校するって聞かされてた時、なぜか片言で話しなさいって言われて、ある男の子と仲良くなりなさいって言われて、その子と逐一、何を話したか連絡しなさいって言われて…。
もう、何がなんだかわけがわからなくて… そもそもワタシは…、パパにとって、ただのコマだったの…www ごめんね…パパ…。
ワタシね、その子のこと、好きになっちゃっタ…。 けど、それもパパの計算通りだったんだよネ?
ワタシ馬鹿じゃないから、全部わかってるんダヨ…?
パパの研究にプラスになるかわからないけど、とりあえず行ってくるネ…。 最後くらい、ワタシの目をちゃんと見て、話してほしかったナ…。 〜つづく〜
  • 序章〜猫神様の場合〜
    私の可愛い猫娘…。
これから、貴方にはこの“猫鳴館”で働いてもらいます。 この館は、500年も前から、あの世とこの世の狭間にある由緒正しき旅館…。 ここに来られるお客様に、最高のおもてなしをすることが貴方の務めです。
お客様には、行き場のない生き物の魂、たまに神と崇められるお得意様もいらっしゃいますが、くれぐれも粗相のなきように…。 さて、これから猫鳴館の九カ条を読み上げます。
くれぐれも、肝に銘じておくこと!
 【猫鳴館の九カ条】 1.前世の名・記憶を他の者に明かさないこと。 2.お客様には好意を抱かないこと。 3.マタタビに触れる際は猫神の承認を得ること。 4.お客様とはいかなる時も添い寝をしないこと。 5.他の猫娘とは仲良くすること。 6.お客様には平等に接すること。 7.お客様に触れる道具の手入れは欠かさないこと。 8.九魂祭に指名された猫娘は、必ず参加すること。 9.猫神の命令には必ず従うこと。 ついに待ちに待った九魂祭…。
この時を…どれほど心待ちにしていたことか…。 全ては私に任せなさい。 〜つづく〜
  • 序章〜チンチラ猫の場合〜
    “パパとママはね、イギリスの名門大学の同級生だったんだよ?”
“そんな話、初めて聞いたよね…。” ある日大学の授業中に、教授がクラス中に聞いた質問に対して、誰も答えられない中すっと手を上げた黒髪の女子学生。
日本からの留学生だった彼女は、優秀なクラスメートを他所に正確な英語の発音と、教科書よりもさらに深い見識で教授に回答してね、それだけじゃなく当時のパパが疑問に思っていた事も全て答えてしまったみたいで…。
パパはその時まで誰にも恋したことなかったみたいなんだけど、その姿を見て、生まれて初めて一目惚れしたみたい。笑 その後、パパは何度もママに告白したらしいんだけど、貴族のパパとは釣り合わないって何度も丁重にお断りしたんだって。今からじゃ想像も出来ないよね…。
けど、パパは何度も何度もアタックして、そんな二人は結ばれ、結婚し、私は生まれた…。
やっぱり恋愛は、押しが大事ってことかしらね。笑 “ん?”
“そうだよね…”
“本当にごめんね…。” パパはね、大学を卒業して日本の社家出身のママと結婚したことで、さらに宗教学に目覚めて、教授になってもずっと勉強してたのは知ってるよね?
だけど、私が生まれてからは仕事とうまく両立しながら、ママと一緒に愛情深く育ててもらった…。
本当に二人共いつもニコニコしててね、私が学校で一番になると誰よりも二人は喜んでくれて、私もどんどん勉強が好きになって…。 “そう…全ては私のせいなの…。” パパの書斎は小さい頃から私にとってはおもちゃ箱みたいな場所だから、毎日お部屋に入っては文献を読み漁っててね、私が10歳になる頃にはパパの研究している、とある「儀式」の存在にも興味を持ってしまったの。パパの手助けになればと思って、一生懸命毎日そこで研究してた…。 今思うと、幼いが故に興味の衝動を抑えられなかった私は、後先考えずにそれを誰もいない書斎で試したの。結果、パパとママが物音に気づいて部屋に入ったときには、薄れゆく身体で「心配しないで…」っていうのが精一杯だった…。
 “大丈夫よ…”
“私が必ずあなたを戻してあげるから…” 〜つづく〜
  • 序章〜アメショ猫の場合〜
    私も元々は戦国の世に翻弄された人間の子でございました…
兄上には様々な政の道具にされ、散々な面倒に巻き込まれた挙げ句の最後は、仕様もない自害という末路。 まぁ、あの世とこの世の狭間に佇むことが出来たのも、兄上のおかげもありますでしょうか。ふふ…。 “猫鳴館”にて、猫娘たちのまとめ役として“大女将”より名を受けてから早400年以上…。私は一所懸命に務めさせて頂きました。
数多くのお客様、否、数多の神々からもご贔屓にして頂き、猫娘たちからも信頼され、誰よりも皆を想い、愛したのはこの私だと自負しております。 あの世とこの世の狭間に生まれしこの“猫鳴館”の均衡を守りし事が、どれほど大変だったことか、貴方には理解できるはずもございません。 代々、人間のとある家系より生まれし女子が襲名する“猫神”の存在など、もはや過去のモノにございます。
たかだか“血脈”如きでその名を語るなど、甚だしいにも程があるとは思いませぬか? 今回の猫神は、何か臭いまする…。 けれど、ご心配には及びません。
大女将のご恩に報いるべく、現場の全ては私にお任せくださいませ。 私の全ては、愛する猫娘たちのため、そして、“猫鳴館”のためにあります故…。 〜つづく〜
  • 序章〜コラット猫の場合〜
    ボクには、若い猫娘たちのような過去はないんだよ…。 どうやって“猫鳴館”にたどり着いたのかもわからないし、元々 、“人”なのか、“生き物”なのかさえわからない。だからね…心のどこかで、最近の若い猫娘たちのこと羨ましいって思っているのかも… 物心ついた時には一人だったし、ずっと暗闇を彷徨って、幽世の世界しか知らなかったボクを救ってくれたのが、ここ“猫鳴館”…。もう100年以上も前の話だけどねw 最初は何が何やらわからなくてさ… 他人と話したこともなかったし、ましてや誰かのお世話をするなんて考えもしなかったけど、当時の猫神様や、アメショ姉さまが手取り足取り教えてくれて、辛い時も、楽しい時も、ずっとそばに居てくれたんだ。ブリショ姉なんかは実の妹みたいに可愛がってくれたし、逆にバーマンなんかは実の妹みたいにイラッとくる時あるしw ボクはここに来て…初めて“愛情”を知った…。 孤独から生まれたからこそ、誰かを素直に愛せるようになったのかもしれないね…。 ふふっ、悲しいのか嬉しいのかわからないねw 今から、猫神様がやろうとしていること…そして、アメショ姉さまが考えていること…。 ボクは生まれながら勘がいいから、なんとなくわかっちゃうんだよね。。。 キミはまだ昔のこと、思い出せてないかな…? ふふっ、今はまだそれで良いと思う。 ただね、ボクはこれからどうなろうとも、みんなを好きでいたいし、そのために出来る限りのことをしようと思ってる! 若い猫娘たちが…もし戻りたいというのなら…その時は…。 〜つづく〜
  • 序章〜バーマン猫の場合〜
    バーマンはね、あまり難しいことはわからないけど… アメショお姉さま達と、これからも楽しく、猫鳴館で幸せな毎日を過ごせたらなって思ってますのっ! 旦那様…少しだけ、昔話してもいいですか? こう見えてバーマンは、何十年もむか〜しからっ、猫鳴館にいるのです。 ん?意外でしたか…?旦那様もバーマンのトリコになればわかりますのっ。 初めてココに来た時…最初にアメショお姉さまが優しく迎えてくれたのです。 その時から、もはや「神ぃ〜〜><」ってくらい神々しくて、美しくて。 今でも自慢のお姉さま。というかバーマンにとっては神様よりも神様みたいな御方ですの… ブリショ姉さまはね…お母さんみたいっ。 バーマンはいつも小言を言われるんですけど、姉さまは暖かくて、優しくって。 ギュってするとお胸がムニってするとこも好きで、ホント包まれてるぅ〜って感じですのっ。 コラットねぇは…太陽みたいなお姉ちゃんっ。 バーマンはすぐアチコチ行きたがりだし、オッチョコチョイな所もあるのですが、コラットねぇはいつも手を繋いでくれてて、仕事を頑張ると、ご褒美にいつも頭をナデナデしてくれるんですの〜♪ たまに秘密のお話をする時は、直接、心に語りかけてくれるのも好きぃ〜w バーマンはね、そんな3人が大好きなのです… 旦那様は、お一人になったことがありますか…? 孤独だなって、思ったことはありますか…? この猫鳴館は、そんな子達が幸せを感じられる、唯一の居場所なのです… 〜つづく〜
  • 序章〜ブリショ猫の場合〜
    私は幽世(かくりよ)で生まれましたの… …と、言われても貴方様には理解し難いですよねぇ。 なんと申しましょうか。 私は、人のいうところの、神、と云われるモノとの間の子。 小さい頃から神になること以外の選択肢がなく、ひたすらに良い子を演じてきたのです。言われるがまま、なすがまま、私に選択肢などございませんでした。 いつしか、自分が何者であるかわからなくなるほどに…。 人は、親、と呼ぶのでしょうか…。 無機質な空間の中で、そのモノたちから縛られる毎日…。 いつしか限界が来たのでしょう。今となってはわかりませんが。ふふっ…。 今から百年以上も前に、“猫鳴館”という、人でも神でもない者共が営む宿があると聞き、私はひたすらに山を降り、そこを目指したのでございます。 必死の思いで辿りつき、お宿の中に入ろうとして呼び止めてくれたのが、アメショお姉さまでございます。 私は何を伝えれば良いのかわからず、ただただ立ちすくんでいますと… お姉さまは一言。 「大丈夫です。アナタは猫娘ですよ?」と…。 その瞬間から、私は猫娘になっておりました。ふふっ………。 涙が止まらず、わんわん泣いている私に対して、アメショお姉さまはなんとおっしゃったと思いますか? 「これからは、泣くならニャアですよ?」 と…。 後に知ったのですが、お姉さまが大女将を説得してくださって、私が働けるよう取り計らってくれたようで。 それから私は、アメショお姉さまにべた惚れでございますぅ。ふふふっ♡ しばらく経って、コラットさんやバーマンさんが来られて、私にとっては人でいうところの家族と申しましょうか。“愛”というモノを初めて感じたのでございます。 アメショお姉さま。 そしてこの猫鳴館は、私の全て…。 何をしてでも守り抜きますので、どうぞお忘れなきように…。 〜つづく〜